北中米ワールドカップ出場権を決める大一番で1ゴール1アシストを挙げ、日本代表を8大会連続のW杯出場に導いたMF久保建英(ソシエダ)が22日の練習後、報道陣の取材に応じ、今年9月以降に予定されている国際親善試合で「自分たちの現在地を知れるいいチャンスだと思うので、いい試合ができれば」強豪国とのマッチメイクが組まれることを望んだ。
20日のバーレーン戦の大活躍で大きな注目を集めた久保だが、周囲からの反響は「いつも通り。みんないつも試合が終わった後に連絡をくれるような人から連絡が来てという感じでした」と冷静。それでもスポーツ紙各紙の一面を飾ったことには「知らなかったけど僕の家族だったり、いろんな人が買ってくれていると思うので嬉しい」と喜びを口にした。
しかしながら「W杯決定」という状況に浮かれるつもりはない。ソシエダのチームメートからは「何人かおめでとうという連絡が来た」と明かしつつも、“世界最速”W杯出場の注目度については「それこそ三笘選手も言っていたけど、日程的にアジアの予選が他より早く決まるというのもあると思う」とサラリ。「アジアの中で最速というだけのことだと思うので、特にまだ予選が終わっていない地域もあるし、初めに決まったからというのは特にない」と受け止めていた。
そんな中、久保は残る最終予選について「W杯のポット分けにも影響してくるのでしっかり勝ち点3を取っていきたい」と意気込みつつ、早くも9月以降に予定されている国際親善試合に意識を向けている。願うのは強豪国とのマッチメイクだ。
JFAの宮本恒靖会長もバーレーン戦後に「選手たちも力のある国とやりたいと思っていると思いますし、そこを実現できるようにしたい」と述べていたが、前日21日には10月と11月に日本国内でキリンチャレンジカップ4試合が組まれることも発表された中、久保はW杯本大会仕様の相手との対戦を希望している。
久保は対戦してみたい国として「あまりパッとは思いつかないけど、イタリアとか最近やっているイメージがないのでやれたらいいなとは思いますね」とコメント。欧州各国は今年11月までUEFAネーションズリーグや欧州予選の日程が入っていることもあって「いまサッカーは試合が増えてきて、ヨーロッパはネーションズリーグがあってとてもじゃないけど試合に応じてくれないだろうとは思う」と現実を見つめながらも、「難しい中でも打診するのは大事になってくると思います。試合を日本でやるのは決まっている中で、日本の協会としてもお願いする立場になるのでより質の高い相手としたい」と願った。
さらに久保は現実的な対戦相手にも言及。これまでキリンチャレンジカップなどで対戦経験のあるアフリカ勢に目を向け、チームメートのCBナイフ・アゲルドが主力を担うカタールW杯ベスト4のモロッコ代表を例に挙げた。
「アフリカのチームとはいつもやっているわけで、パッと思いついたのは僕のチームメートにもいい選手(アゲルド)がいますけど、モロッコ代表はW杯ベスト4にも入っていていま考えうる中で一番いい相手、明確なチャレンジャーとして戦えるすごく良いチームなのかなと思いますね」。最後は「僕は口を出せる立場ではないので、希望としてという感じですね」と付け加えることも忘れなかったが、本大会で旋風を巻き起こすべく、強豪撃破へのモチベーションを強くにじませていた。
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(取材・文 竹内達也)
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