【日本代表】伊東純也の勇躍の秘密は「リラックス」。最終予選のアイコン的存在が先発でもジョーカーでもギアを上げる!(サッカーマガジンWeb)

【日本代表】伊東純也の勇躍の秘密は「リラックス」。最終予選のアイコン的存在が先発でもジョーカーでもギアを上げる!(サッカーマガジンweb) スポーツ
【日本代表】伊東純也の勇躍の秘密は「リラックス」。最終予選のアイコン的存在が先発でもジョーカーでもギアを上げる!(サッカーマガジンWeb)

「前回は本当に余裕がなかった」

 3月9日は伊東純也のバースデー。32歳になって初めて迎える日本代表の試合が、バーレーンとの「決戦」になる。北中米ワールドカップ・アジア最終予選の7試合目で勝てば、8大会連続8回目の出場を決めることになる。 「前回と違っていい形で来ていて、ホームで決めるチャンスがあるのはいいこと。しっかり勝って決められればいいかな」  前回の予選でワールドカップ出場を決めたのは、アウェーでのオーストラリア戦。今回は5勝1分けという圧倒的な結果を残し、向かうところ敵なしでホームゲームを迎える最高の舞台が整った。  最終予選6試合のうち最初の5試合は、伊東は途中からの出場になった。チームを離脱した時期も含めて難しい時間を過ごしたが、それでも「ジョーカー」としての役割を見事にこなしてくれるからゲームマネジメントの幅が広まり、その分だけチーム力が高まっているのは確かだ。その5試合では実に1ゴール5アシスト。先発した第6節の中国戦でもアシストをマークしていて、どんな役割でも「イナズマ純也」ぶりを発揮している。 「後半から出たりと役割が変わったりしているので、流れを変えたりはしないといけないとは思っています」  そのために、自慢の俊足で一気にスピードアップすることで、チーム全体に攻守のギアを入れている。 「最終予選は拮抗した場面で後半から出ることが多くて、そういうときは守備でしっかりタスクをこなしながら、攻撃で違いを作るところを求められていると思います。そういうところを出せればいいですね」  このチームは、目標に「ワールドカップ優勝」を掲げている。バーレーンにはアウェーでは5-0で大勝しているが、大きな野望を達成するために目の前の勝負を取りこぼしてはいけない。それがこのチームに身を置くものの責務だと肝に銘じる。 「ワールドカップでしっかり勝っていくためには、こういうところでしっかり勝たないといけない。しっかり上を見据えた試合をしなきゃいけないなと思います」  最終予選の初戦となる中国戦で復帰を果たし、さっそくゴールを決めて仲間からの温かい祝福を浴び、その輪が解けた瞬間にゴール裏のサポーターに一礼したシーンは、この最終予選の思い出深いワンシーンだ。苦しかったときを乗り越えてチームのために戦う。その姿勢がいまの日本代表の結束力の高さを示している。だから、伊東はこのチームの象徴的存在と言っていい。 「前回の最終予選はは本当に余裕がなかったけれど、いまは気持ち的にも余裕はあります。リラックスした状態で臨めばいいプレーができると思うので、いい状態ではあるかなと思います」  バーレーン戦でも、それが先発であっても途中からであっても、ゴールに直結するプレーを見せるつもりでいる。そして、喜びの瞬間をイメージする。 「前回はアウェーだったけれど、今回はホーム。たくさんのサポーターの方たちと喜べると思うので、しっかり勝ちたい」  ワールドカップ出場権獲得と、ちょっと遅めの自らの誕生日のお祝いを、両方ともみんなで一緒に埼玉スタジアムで!

サッカーマガジンWeb編集部

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