堂安律がドイツから帰国、“W杯王手”決戦へ志願の空港取材対応「W杯で優勝する集団が気を緩めるわけにはいかない」 – ゲキサカ

堂安律がドイツから帰国、“w杯王手”決戦へ志願の空港取材対応「w杯で優勝する集団が気を緩めるわけにはいかない」-–-ゲキサカ スポーツ
堂安律がドイツから帰国、“W杯王手”決戦へ志願の空港取材対応「W杯で優勝する集団が気を緩めるわけにはいかない」 – ゲキサカ

羽田空港で取材に応じたMF堂安律(フライブルク)

 日本代表MF堂安律(フライブルク)が16日、ドイツからの帰国後、羽田空港で報道陣の取材に応じ、史上最速でのW杯出場権獲得がかかる今月のアジア最終予選に向けて「ここまで一見順調にいっているように見えるけど、もう一回僕が先頭に立って気を引き締めて、地に足をつけた試合をできるように頑張りたい」と決意を語った。

 2020年のコロナ禍以降、日本代表選手が欧州リーグ戦からの帰国後に、代表活動に先立って取材対応の機会を設けるのは異例。そこには前回のカタールW杯以降、エースナンバーの10番を背負い、ピッチ内外でリーダーシップを表現してきた堂安の思いがあった。

「気を抜きがちな試合というか、4試合のうち1試合でも勝てればいいというそういった声がある中、やっぱりもう一回あえて『W杯で優勝する集団なんだ』ということを強調しないといけない。そういった集団がこの1戦、この2戦で気を緩めるわけにはいかないし、もう一回自分たちの目標を具体的に準備していく必要があると思った。そこが今回の課題であり、だからこそ自分が先頭に立っていきたいと思った」

「選手の気持ちは僕も選手なので分かるぶん、どうしてもあと1勝で決まるんだろうというのが頭の片隅には出てきてしまう。それは仕方ないもの。それを一気に遮断するには、自分が先頭に立って、メディアの前でW杯優勝宣言を掲げることが自分自身も引き締めることになると思った。もし僕がこれを言ってだらしない試合をしたら皆さんは叩き放題だと思うんで、そういうのも含めて、自分たちがプレッシャーをもう一度感じられるように。代表選手は賢いんで僕の意図をすぐ感じ取ってくれる選手たちばかりだと思うし、彼らも同じような気持ちでいると思うのでもちろん心配はしていないけど、先頭に立ってやっていきたい」

 日本代表はここまでの最終予選6試合を5勝1分で勝ち抜いており、残り4試合のうち1試合に勝利すればW杯出場権が決まるという状況。また今回のシリーズで20日の次戦バーレーン戦、25日のサウジアラビア戦のいずれかで決められれば、史上最速でのW杯出場権獲得という偉業もかかる中、あらためて視座を上げる役目を買って出た格好だ。

 堂安自身にとっても、今回の北中米W杯最終予選は大きな転機となっている。前回のカタールW杯出場が決まった2022年3月のオーストラリア戦は招集メンバー外。その後の本大会ではドイツ、スペイン相手にゴールを決め、ベスト16進出の立役者となったが、三笘薫や田中碧ら同じ東京五輪世代が大活躍を見せた最終予選の戦力になれなかった悔しさは、今も脳裏に焼き付いている。

「3年前ですね、テレビで見てたんかな。テレビで見ていて試合が終わった瞬間、悔しくて消したのを覚えています。もちろん嬉しさはあったけど、そういう込み上げてくる思いもあったので、今回もし自分がピッチに立てているのであれば、もう一回その悔しさを思い返しながらピッチで100%を出したいと思います」

 今回の最終予選は主力中心で臨んだ第1〜5節の全てに先発出場し、主にウイングバックのポジションで攻守に奮闘することで、森保一監督からの信頼を掴んでいる堂安。もっとも、今季のフライブルクではキャリアハイの8ゴール5アシストを記録しているのに対し、最終予選ではノーゴールという結果が続いており、自分自身にもさらなるプレッシャーをかけている。

「全然今回の最終予選でも満足していない。ピッチに立たせてもらっているし、評価してくれる人は評価してくれているのはわかっているけど、自分はもっとできると思っているの。それを少しでも今回、6月の代表でアピールできるようにしていきたい。とにかく初戦で(W杯出場を)決められるように気を引き締めてやっていきたいと思います」

 次戦でW杯出場を決められれば9月以降のマッチメークも含めてW杯本大会への展望も広がるが、堂安が見つめるのは次のバーレーン戦のみ。「もうまず1戦目を考えて、1戦目に全力を使い切って、全部の準備をし切って1戦目に向かいたい。それをしないとアジアのレベルも上がっているので勝てない。それはアジア杯で自分自身が一番感じている。課題を次に繋げられるような準備をしたい」。代表合宿は17日から開始。日本の10番はピッチ内外でリーダーシップを示し、一戦必勝のムードづくりを担っていく構えだ。

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(取材・文 竹内達也)


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竹内達也

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