ドジャース 佐々木朗希 初の実戦登板 大谷と山本は先発出場 – nhk.or.jp

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ドジャース 佐々木朗希 初の実戦登板 大谷と山本は先発出場 – nhk.or.jp

大リーグのドジャースが4日、オープン戦でレッズと対戦し、佐々木朗希投手が2人目として大リーグ初の実戦のマウンドに上がり、3回を無失点に抑えました。
この試合には、大谷翔平選手と山本由伸選手がともに先発し、日本選手3人が初めて同じ試合に出場しました。

今シーズン、プロ野球のロッテからドジャースにマイナー契約で移籍した佐々木投手は4日、アリゾナ州のキャンプ地で行われたレッズとのオープン戦で、大リーグで初めて実戦のマウンドに上がりました。

2人目として5回に登板すると、球場内からは大きな歓声があがり、佐々木投手は最初のバッターを1球でショートゴロに打ち取りました。

続くバッターに右中間にヒットを打たれ、さらにデッドボールで1アウト一塁二塁のピンチを招きましたが、変化球で2者連続の見逃し三振を奪い、この回を無失点に抑えました。

6回は先頭にツーベースヒットを許し、その後、フォアボールなどで2アウト二塁三塁と再びピンチを招きましたが、後続をストレートでファーストへのファウルフライに打ち取って、ここも切り抜けました。

7回は、先頭バッターから得意のスプリットで空振り三振を奪うと、2アウトから再びスプリットで空振り三振として、この回でマウンドを降りました。

佐々木投手は、3イニングを投げて球数は46球、打たれたヒットは2本で、与えた四死球は2つ、5つの三振を奪い、無失点のピッチングで初めての実戦登板を終えました。

ここまでのキャンプでは、ストレートの球速は150キロ台の中盤でしたが、この日の最速は159.8キロをマークし、改善ぶりを示しました。

一方、この試合に先発した山本投手は1回、昨シーズン25本のホームランと67個の盗塁を記録して盗塁王に輝いたデラクルーズ選手に、レフトへのタイムリーヒットを打たれるなど、2点を失う苦しい立ち上がりとなりました。

しかし、2回のピンチを切り抜けると、3回と4回はともに三者凡退に抑え、山本投手は4回47球を投げて、ヒット4本を打たれて2点を失い、奪った三振は3つで、立ち上がりに不安を残したものの、修正能力の高さを見せました。

また、オープン戦3試合目の出場となった大谷選手は、1回の第1打席は1球でファーストゴロに倒れましたが、3回の第2打席は低めの変化球を鋭いスイングで捉えてライト前ヒットとしました。

大谷選手は積極的に二塁をねらいましたが、ライトからの好返球で二塁でタッチアウトとなりました。

5回の第3打席はセカンドゴロに倒れて、ここで交代となりましたが、3打数1安打でバッターとしての好調ぶりを伺わせました。

山本 自身の修正能力向上を実感

山本投手は登板後、「初回と2回は狙ったところに投げ切れず、あまりいいピッチングができなかった。徐々に改善して3回、4回はすごくいいところに投げられた」と投球内容を振り返りました。

そのうえで、昨シーズンに比べて試合中も落ち着いて考えられるようになっていると分析し、「自分のボールがいいか悪いかというのを分かって投げられている。去年はいいボールでも『いいボールだったかな?』と少し疑問があったし、悪いボールを投げてもプロ野球との違いがあり、ダメなところを見つけるのが難しかった。ことしは明確にダメなときはここがダメだと考えられている」と自身の修正能力の向上を実感していました。

登板が予定されている2週間を切った開幕戦に向けては「対バッターの感覚を少しずつつかめている。回を追うごとに感覚がよくなっていったので、初回からいいピッチングができればいいと思う」と順調な調整への手応えを話していました。

佐々木「なんとかまとめて終えることができてよかった」

佐々木朗希投手は「最近は実戦を試せずに不安もあったが、なんとかまとめて終えることができてよかった。大リーグの選手はもちろん甘いボールに強いが、自分のボールを投げ切れたら抑えられる部分もあると感じた」と大リーグで初めての実戦マウンドでの手応えを語りました。

自身の状態に関しては「ストレートの球速の平均が上がったと思うのでよかった。キャンプでピッチングコーチと課題改善に取り組んでいて、それが少しずつ成果として出てきている」とホッとした表情を見せました。

そして今後に向けては、「きょう出た課題を振り返って、次回の登板はよりよい内容と感覚で臨みたい。しっかり結果を残して大リーグでやっていけるという自信をつけて準備していきたい」と意欲を示していました。

対戦バッター 佐々木のスプリットに驚き

この試合、佐々木投手が奪った5つの三振のうち4つの決め球がスプリットで、大リーグのバッター相手にも十分通用することを証明しました。

5回に佐々木投手と対戦した1番のフリードル選手は、2球目にワンバウンドしたスプリットを空振りし、追い詰められた4球目に真ん中付近のスプリットを見逃し、三振に倒れました。

これについて試合後、「1球目のスプリットは態勢を崩されてしまった。そして次はまるで消えていくようなボールだった。彼のデビュー戦で対戦できたのはとてもいい経験だった」と振り返りました。

また、佐々木投手と2回対戦してヒット1本と空振り三振が1つだったウィンズ選手は「彼のストレート、そしてスプリットは本当にすごかった。オフシーズンの騒ぎは本物だった。彼と対戦できたことはとてもクールだったよ」と、このオフ20球団が争奪戦を繰り広げた佐々木投手のピッチングに驚いていました。

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