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【欧州・海外サッカー ニュース】ソシエダMF久保建英に差別発言をした観客が特定される。
レアル・ソシエダMF久保建英、FWアンデル・バレネチェアに対して差別発言を行なった観客が特定され、罰金処分を科される見通しとなった。
1月19日のラ・リーガ第20節、バレンシア対レアル・ソシエダ(1-0)で、久保とバレネチェアは差別的な言葉を浴びせられていた。
途中出場のためにウォームアップを開始した久保に対して、近くのスタンドの観客は「中国人! 目を開けろよ! 中国人! お前は中国人だろ」と叫び、またバスク出身のバレネチェアには「ETAのクソ野郎! 爆弾で頭を吹っ飛ばされろ!」「ETA! お前は爆弾を仕掛けてろよ! それなのにスペインに住むんだろう?」といった言葉をぶつけている(ETAはバスクの分離独立を目指してテロ事件を起こしてきた民族組織で、2018年に完全武装解除)。
この嘆かわしい場面はソシエダのオウンドメディアが撮影した試合の内幕を紹介する映像の中に収められていたが、その後バレンシアのスタジアム内に200台あるカメラを通して、差別発言を行なった観客2名が特定されている。スペイン国家の反暴力委員会はバレンシアのソシオ(クラブ会員)と目されるその2名に対して、4000ユーロ(約60万円)の罰金と今後1年間スポーツ施設への入場を禁ずる処分を提案したことを発表している。