
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が2日(日本時間3日)、米アリゾナ州グレンデールキャンプでブルペン投球を行った。4日(日本時間5日)、直球、スプリットを中心に計29球。投球を見守ったマイナーのロブ・ヒル投手ディレクターも「今日はとてもいいステップだった。(メジャーでの)ルーチンにも慣れてきて、自分の体がどう感じるかもわかり、『どんどんよくなってきている』と言っていたよ」と、順調ぶりを明かした。
佐々木は約250人のファンがブルペン周辺に集まった中、投球練習では序盤からスプリットを多投。最大4連投する場面もあり、いずれも低めにコントロールし、鋭い変化を見せた。球を受けたマイナー捕手も思わず取りこぼすほどだった。
同投手ディレクターは、先月28日(同3月1日)から佐々木の練習につきっきりでサポートしており、投球練習後には「速球のコマンド(制球)も非常に良かったし、スプリットはクレイジーだったよ」と絶賛。4日(日本時間5日)のレッズ戦に向け、「きっとすごくいい登板になる。山本と同じ試合で投げるので、とても楽しみ。彼(朗希)もきっと盛り上がるはず。正しい方向に進んでいるから、どんな登板を見せてくれるかすごく楽しみだ」と期待を寄せた。
先月12日(同13日)にはロバーツ監督が「(朗希は)あらゆる可能性はあるが順調なら2戦目」と、3月19日のカブスとの開幕第2戦(東京D)で先発させる方針を示していたが、同25日(同26日)のホワイトソックスとの実戦形式の練習「ライブBP」では、初回先頭のマイナーリーガーに被弾し、3回途中2安打2四球1失点。1日(同2日)には同監督が「まだ検討中だ。(2戦目は)米開幕戦も考えながら、誰にするかを決める」と未定を強調し、若き23歳右腕に奮起を促していた。
日本行き前に、予想されるのは残り2登板。4日(同5日)のオープン戦、本拠地・レッズ戦ではともに登板する。山本が先発し、朗希が救援登板予定。ともに3、4イニングを投げる見込みになっている。