
ダルビッシュ 開幕に向け順調な調整 野茂英雄からアドバイスも
大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手が24日、このキャンプで初めて試合形式の投球練習を行い、これまでのキャリアで比較的打たれていたという右バッターに対するスプリットで空振り三振を奪うなど、開幕に向けて順調な調整ぶりを見せていました。
38歳のダルビッシュ投手は、アリゾナ州で行っているキャンプで24日、初めて試合形式の投球練習を行い、同い年のマルドナード選手とバッテリーを組みました。
マイナーの選手を相手にいきなりヒットを許してランナーを背負いましたが、その後はカーブでタイミングを外して空振り三振を奪うなど、3人を打ち取って1回を終えました。
2回も先頭バッターにレフト前ヒットを打たれましたが続くバッターから再びカーブで空振り三振を奪い、1アウトからはマルドナード選手が盗塁を狙った一塁ランナーをアウトにする好プレーもあって3人でこの回を終えました。
ダルビッシュ投手は球数を確認したうえでさらに1人の右バッターと対戦し、追い込んでから最後はスプリットで空振り三振を奪ってマウンドを降りました。
ダルビッシュ投手は8人のバッターを相手に28球を投げて打たれたヒットは2本、三振3つを奪うピッチングで、ストレートは154.4キロを計測するなど順調な調整ぶりを見せていました。
練習後、ダルビッシュ投手は「ボールも走っていたし、コントロールもよかったのでいい日になったと思う」と手応えを口にしました。
また、19日に行った実戦形式の投球練習のあと、チームのアドバイザーを務める野茂英雄さんから「ほかのボールは同じようにリリースできているが、スプリットだけが違う」とアドバイスを受け、フォームの見直しを行ったということです。
この日最後に対戦した右バッターから空振り三振を奪ったスプリットについては「今までのキャリアの中でもスプリットは右バッターのほうが打たれている。『何でそうなるか』と考えた時にそういうこともあるのかなと新たな気付きを得られた」とベテランらしい修正力とさらなる向上心を見せていました。