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[3.20 W杯最終予選 日本 2-0 バーレーン 埼玉]
日本代表は20日、北中米ワールドカップアジア最終予選第7戦でバーレーン代表と対戦し、2-0で勝利した。MF久保建英(ソシエダ)が1ゴール1アシストの大活躍。58,137人超満員の埼玉スタジアム2002でしたたかに勝ち切り、8大会連続のW杯出場を決めた。なお、3試合を残してのW杯出場決定は日本史上最速。各地域の予選参加国でも世界最速の出場決定となった。
日本は8大会連続のW杯出場に王手をかけて迎えた大一番。試合前時点では「勝利」がW杯出場権獲得の条件だったが、先立って行われていたオーストラリア対インドネシアでオーストラリアが勝利したため、試合途中に「引き分け以上」に決定条件が変わった。
システムは引き続き3-4-2-1でGKには鈴木彩艶を起用。3バックは左からW杯予選初出場のDF伊藤洋輝、全試合先発のDF板倉滉、DF瀬古歩夢が並び、ボランチは主将のMF遠藤航とMF守田英正が組んだ。ウイングバックは左にMF三笘薫、右にMF堂安律。シャドーは左にMF南野拓実、右にMF久保建英が並び、1トップはFW上田綺世が務めた。[スタメン&布陣]
試合の立ち上がりは日本が守備ブロックを構える中、バーレーンに侵入される場面が続く嫌な展開。前半5分には左サイドの深い位置でFKを与えると、同6分、この流れからMFアリ・マダンの左足クロスにFWマフディ・アブドゥルジャバル・ハサンのバイシクルシュートが放たれ、枠を外れたがヒヤリとする場面となった。
その後は徐々にボールを動かしながら優位に試合を進めた日本。前半8分に最初のビッグチャンスを作った。瀬古の縦パスを堂安が左足でフリックし、上田のポストプレーにつなげると、巧みに落としたボールから久保が右サイドを突破。クロスはカットされたが、こぼれ球を遠藤が回収し、縦パスから久保がエリア内に侵入する。だが、左足シュートはDFアミン・ベナディに触られ、枠を外れた。
すると前半9分、日本はこの右CKからネットを揺らす。。久保のキックがファーサイドに送られ、板倉がヘディングで折り返すと、上田に当たってこぼれたボールに遠藤が反応。冷静にゴールマウスに突き刺した。ところがここでVARが介入。上田の肘にボールが当たっていたとしてハンドの判定が下され、ゴールは認められなかった。
すると前半16分、バーレーンの少ないタッチ数での崩しに対応できず、右サイドを破られると、MFマフディ・アルフマイダンがペナルティエリア内に侵入。遠藤が力強いタックルで阻止し、なんとかピンチを終わらせたが、同31分にも今度は左サイド深くを攻め込まれると、MFコマイル・アルアスワドのシュートミスに助けられるなど、嫌な流れが続いた。
前半36分には久保が右サイドで囲まれたところから単独突破し、そのまま縦に仕掛けたが、DFアブドゥラ・アルハラシと入れ替わる場面で転倒。ただ接触はなくバランスを崩した形で、プレーはそのまま流された。
なおも勢いに乗る日本は前半42分、久保の左サイド展開から三笘が縦突破を仕掛けると、グラウンダークロスに上田が反応。だが、シュートはDFワリード・アルハヤムに阻まれる。同アディショナルタイム1分には守田の縦パスに三笘が抜け出し、エリア内でもう一つ持ち出して左足で狙ったが、シュートは大きく枠外。そのまま0-0でハーフタイムを迎えた。
後半開始時、日本は負傷明けの守田に代わってMF田中碧を投入。その後はバーレーンの引き分け狙いの選択もあってか、日本が一方的にボールを握る時間が続く。後半14分にはプレスバックを見せた久保を起点に最初の見せ場。久保が中央突破で相手をいなし、左サイドにスルーパスを出すと、三笘が左足アウトサイドでクロスを入れたが、相手にブロックされた。
0-0の時間が続く後半18分、日本は堂安と南野に代わってMF伊東純也とMF鎌田大地を投入。すると同21分、すぐにこの交代が奏功した。
3バックの左で前を向いた伊藤が中央に精度の高い縦パスを差し込むと、1トップの上田が受け、背後へのスルーパスを送り込む。これに抜け出したのは久保。初速の速いスプリントで相手の裏を突き、ペナルティエリア左に侵入すると、最後は絶妙なスルーパスに鎌田が反応し、最後は見事なチップキックでネットを揺らした。鎌田はA代表通算9点目。W杯出場に大きく前進させる貴重なゴールとなった。
日本は後半31分、三笘に代わってMF中村敬斗を投入。その後はピンチを作られる場面もあったが、伊藤や板倉がゴール前で強固なブロックを見せると、同40分には左に流れた久保が惜しい右足シュートを放ち、攻撃に迫力を加える。同42分には上田に代わってFW町野修斗が投入された。
すると後半42分、日本が勝負を決めた。久保が左のショートCKでボールをもらいなおすと、ペナルティエリア左に侵入し、角度のないところから左足でシュート。GKとゴールポストの間を豪快に破る一撃で2-0とした。久保は1ゴール1アシストの大活躍。W杯出場がかかる歴史的瞬間を圧巻のスーパーゴールで彩った。
そのまま試合はタイムアップ。満員のホームで勝ち切った日本が歴代最速にして世界最速、8大会連続のW杯出場を決めた。
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