オリオールズの菅野智之投手(35)が20日(日本時間21日)、本拠地でのヤンキース戦に先発。4回2/3を投げ6安打5失点、2四球、4奪三振で降板した。
初回にジャズ・チザムJr外野手(27)に2点適時打を許し、3回にもチザムJrに渡米後初被弾となる3点本塁打を許した。ここまで4試合に登板し、10回1/3を投げ無失点の好投を続けていたベテラン右腕は5試合目にして初失点を喫した。それでも菅野は「試合が進むにつれて、どんどん良くなっていった」と前向きに捉えた。
女房役を務めたアドリー・ラッチマン捕手(27)も「今夜はスプリットをもう少し取り組みたいと言っていたが、いいペースで投げた。ヤンキースの先発と対戦し、彼の投球の感触をつかんでいたが、正直いって彼はやりたいことをやったと思う。ゾーンの周りでボールを動かし、ただそこに出て競い合った」と、上々の試運転だったと語った。
初対戦となったアーロン・ジャッジ外野手(32)とは2四球1三振。昨季のア・リーグMVPは打席で大きく見えたようで、菅野は「私たちは彼の体格について話していた」とバッテリー間の会話も明かした。
これがオープン戦最後の登板となり、次回はいよいよメジャーデビュー戦となる。「ここに来たころと比べて、みんなが私に話しかけてくれるようになった気がする。アドリーだけでなく、チーム全員が私とコミュニケーションを取っている」とチームにもなじんできた菅野は着々と準備を整えている。