大リーグは27日、日本時間28日、アメリカでの開幕戦を迎え、新たなシーズンが本格的にスタートします。日本選手はドジャースの大谷翔平選手をはじめ、移籍1年目の佐々木朗希投手、オリオールズの菅野智之投手など13人が大リーグの40人枠に登録され開幕を迎えます。
記事後半では、13人の選手を全員紹介しています。
目次
大リーグは27日、日本時間28日、アメリカで開幕戦を迎え、日本での開幕シリーズを戦ったドジャースとカブス以外の28チームが新たなシーズンをスタートさせます。

大リーグの試合に出場できる40人の枠に登録されている日本選手は9チームのあわせて13人で、このうち3人が所属するドジャースでは大谷選手が2シーズンぶりの投打の二刀流復活を目指します。

また、大リーグ2年目で開幕投手を任されて初勝利を挙げた山本由伸投手や、移籍1年目の佐々木投手も加え充実した戦力で球団初のワールドシリーズ連覇を目指します。
本拠地、ロサンゼルスでの開幕戦の相手は、大リーグ10年目の前田健太投手が所属するタイガースです。

また、エンジェルスに移籍した菊池雄星投手は大リーグ7年目で初めて開幕投手を務めるほか、35歳でプロ野球・巨人からオリオールズに移籍した菅野投手も目標だった先発ローテーション入りを果たしました。
今シーズンの大リーグは
▽千賀滉大投手が所属するメッツがプロスポーツ史上最高額の契約でソト選手を獲得するなど大型補強に成功したほか
▽昨シーズンのワールドシリーズで敗れたヤンキースも2人のMVPプレーヤーを新たに獲得し、ジャッジ選手を含む4人のMVP経験者を擁して雪辱を誓います。
大リーグのレギュラーシーズンは9月28日までで30チームが162試合を戦い、各リーグ6チームずつがポストシーズンに進出しワールドチャンピオンを争います。
《メジャー契約40人枠 日本選手は13人でスタート》
今シーズンの大リーグがアメリカで開幕を迎える27日の時点で各球団がメジャー契約を結ぶ40人に登録されている日本選手は合わせて13人です。
◇最多の3人はドジャース
最も多い3人が所属するのが昨シーズンのワールドチャンピオンのドジャースです。

バッターに専念した昨シーズンはホームラン59本、130打点で二冠に輝き、盗塁も59個成功させて史上初の「50-50」を達成した大谷翔平選手は、自身3回目のMVPに満票で選ばれるなど、今や大リーグを代表するスーパースターになりました。

今シーズンは2年ぶりにピッチャーとしての復帰も目指していて、投打の二刀流の復活なるかが最大の注目点です。
【詳しくはこちら】ドジャース大谷翔平 二刀流復帰へ キャンプで見せた“変化”は

また、今シーズンの開幕投手を務めた山本由伸投手は、けがによる離脱もあって7勝にとどまった昨シーズンからの巻き返しを目指し、充実したチームの先発陣の中で、エース級の活躍が期待されています。

そして、20球団による争奪戦の末、大リーグに移籍した佐々木朗希投手もオープン戦で実力を証明し、マイナー契約から大リーグ昇格を勝ち取りました。圧倒的な才能を評価される佐々木投手が夢の舞台の大リーグで、どのようなピッチングを見せるのかにも関心が集まっています。
◆カブス チームの中心の2人
ドジャースと開幕シリーズを戦ったカブスでは鈴木誠也選手と今永昇太投手という2人の日本選手が投打の柱となっています。

鈴木選手は日本の右バッターとして大リーグで初めて2年続けてホームランを20本以上打つなど、長打力に磨きをかけていて、主に指名打者としての出場となる4年目はこれまで以上にバッティングで存在感を示したいシーズンとなります。

また、大リーグ1年目で15勝を挙げる活躍を見せた今永投手は、研究されて迎える2年目でも去年と同じようなピッチングができるのか、真価が問われることになります。
◇パドレスの投手2人
ダルビッシュ有投手と松井裕樹投手の2人が所属するパドレスは、去年のポストシーズンでライバル、ドジャースを最後まで苦しめました。

38歳となったダルビッシュ投手は、昨シーズン日米通算203勝をマークして、プロ野球の広島やドジャースなどで活躍した黒田博樹さんの日米通算の最多勝記録に並んでいて、今シーズンはまず、その記録の更新が期待されます。ただ、右ひじの炎症のため開幕はけが人リスト入りして迎える見込みで、復帰の時期がいつになるかは不透明です。

2年目のシーズンを迎える松井投手はオープン戦では安定したピッチングを見せ、勝ちパターンで起用されるようになるかが焦点です。
◆エンジェルス 菊池はエースとして存在感

大リーグ7年目の菊池雄星投手は移籍したエンジェルスで開幕投手を任されるなど、エースとしての役割が期待されています。キャンプでも順調な調整ぶりを見せていて、大リーグで初めての大役となる開幕戦のマウンドに上がります。
◇メッツ 千賀はけがから巻き返し

昨シーズン、けがでレギュラーシーズンの登板が1試合にとどまったメッツの千賀滉大投手は巻き返しを目指し、順調なキャンプを過ごしました。大型補強に成功したチームで先発ローテーションを1年間守り去年、不本意な成績に終わったポストシーズンまで投げ続けられるかがポイントです。
◆オールドルーキー 躍進なるか

35歳でプロ野球の巨人からオリオールズに移籍した菅野智之投手も先発ローテーション入りを果たしました。オープン戦では最初の登板から4試合連続で無失点と、抜群の成績で、コントロールと変化球の精度は大リーグでも通用することを示しました。先発ローテーションの柱として“オールドルーキー”が持ち味を発揮すれば若手中心のチームが上位争いをするための大きな力となります。
◇10年目の前田健太 ローテーション復帰目指す

大リーグ10年目を迎えたタイガースの前田健太投手はキャンプでは好調さをアピールしましたが、開幕はリリーフとして迎え、シーズン中の先発ローテーション復帰を目指します。
◆吉田正尚 けが人リストから

レッドソックスの吉田正尚選手はオフに手術した右肩の回復途中で、けが人リストに入って開幕を迎えます。オープン戦での打撃は上々で、外野手としてスローイングに問題がないところまで回復すれば、早期の大リーグ復帰も見えてきます。
◇小笠原慎之介 メジャー昇格に正念場

プロ野球・中日からナショナルズに移籍した小笠原慎之介投手はオープン戦で結果を残せず、ベンチ入りできる26人に残ることができませんでした。大リーグの試合に出場できる40人の枠には入ったままなのでマイナーリーグでアピールを続け大リーグ昇格を目指すことになります。