2日のラ・リーガ第26節、バルセロナ対レアル・ソシエダは4-0でバルセロナの勝利に終わった。ソシエダの日本代表MF久保建英は出場停止だった。 バルセロナにとっては前日にベティスに敗れたレアル・マドリーに勝ち点3をつけて単独首位に立てる試合。その一方でレアル・ソシエダにとっては欧州カップ出場権獲得のためにも勝ち点を手にしたい試合だが、ミッドウィークに国王杯のレアル・マドリー戦(0-1)をこなしていることもあって、選手層の薄さ的にも非常に厳しい一戦だ。 バルセロナの下部組織出身の久保は、前節レガネス戦で何か暴言を吐いたとされるタピアに激昂したことで、イエローカードを受けたために累積警告で出場停止(もしタピアの浴びせた言葉が人種差別の発言であったならば、ラ・リーガやスペインフットボール連盟の規律委員会が動いているはずだが……)。イマノル監督は中盤にスビメンディ、オラサガスティ、パブロ・マリン、前線にセルヒオ・ゴメス、オスカールソン、バレネチェアを起用している。 前半、ソシエダは3分にセルヒオ・ゴメスがGKシュチェスニーの守るバルセロナゴールを破ったが、これはオフサイドでスコアは動かず。そして17分、勝負の行方を分ける出来事が生じた。ダニ・オルモがソシエダのDFラインを突破すると、エルストンドが彼の背後から腕を回して倒してしまい、一発レッドで退場となっている(イマノル監督はオラサガスティをジョン・マルティンに代えてセンターバックを補充)。 それ以降は、11人のバルセロナが10人のソシエダを圧倒。バルセロナがソシエダ陣地で常にボールを回し続ける、一方向だけで展開される試合となった。 バルセロナが先制点を決めたのは25分のこと。得意のドリブルで右サイドを突破したヤマル、ペナルティーエリア内中央のダニ・オルモ、エリア内左のジェラールとボールをつないでいき、最後はジェラールが右足のシュートでネットを揺らした。 バルセロナの攻勢は続き、その4分後には追加点を獲得する。ハフィーニャのCKをソシエダ守護神レミーロがパンチング。こぼれ球を拾ったダニ・オルモがミドルシュートを放つと、ボールの軌道上にいたカサドが触れてネットを揺らした。カサドはこれがバルセロナのトップチーム初ゴールとなった。前半は2-0で終了する。 後半もバルセロナはソシエダを圧倒。モンジュイックはまるで練習試合のような静かな雰囲気の中でバルセロナのパス回しを見守り、ゴールが入る度に歓声を上げていった。 バルセロナは56分に3点目を記録。ハフィーニャのCKからレヴァンドフスキがヘディングシュートを放ち、レミーロが正面に弾いてしまったボールをアラウホが押し込んだ。そして4点目を決めたのは61分。ペナルティーエリア手前のアラウホがグラウンダーのミドルを放つと、エリア内のレヴァンドフスキが右足でボールに触れてコースを変え、レミーロを破っている。レヴァンドフスキは今季公式戦37試合で34得点(ラ・リーガ20得点)と、2年前の加入シーズン46試合33得点を上回ってバルセロナでの自己記録を更新した。 バルセロナはその後も、途中出場のフェランらが決定機を迎えていくが決めきれず。結局、4点リードのまま試合終了のホイッスルを迎えた。ちなみにソシエダのシュート本数は、前後半合わせてゼロ本だった。 ラ・リーガ6連勝のバルセロナは勝ち点を57として、レアル・マドリーに3ポイント差をつけて単独首位に立った。2試合ぶり敗戦のソシエダは勝ち点34で9位につけ、カンファレンスリーグ出場圏7位ベティスに勝ち点4差、ヨーロッパリーグ出場圏5位ビジャレアルに勝ち点10差をつけられている。
バルセロナ、久保建英欠場のソシエダを一蹴!開始17分で数的優位に立ち4-0快勝…レアル・マドリーに勝ち点3差をつけてラ・リーガ単独首位に(GOAL) – Yahoo!ニュース
