
ドジャース 大谷翔平 左手つかないスライディングで盗塁成功
大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が31日のブレーブス戦に先発出場し、フォアボール2つで出塁して今シーズン2つ目の盗塁も成功させましたが、2試合連続ノーヒットでした。チームは6対1で快勝し、1981年以来の開幕から6連勝をマークしました。
ワールドシリーズ連覇に向けて開幕から5連勝と好スタートを切ったドジャースは休養日を挟んだ31日、本拠地、ロサンゼルスでブレーブスと対戦しました。
大谷選手は1番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席はフルカウントからフォアボールを選びました。
このあと1アウトになってからこの日、3番に入ったテオスカー・ヘルナンデス選手のツーランホームランでホームを踏みドジャースが2点を先制しました。
大谷選手は3回の第2打席は3球続いたカーブに空振り三振に倒れ、4回の第3打席もカーブにタイミングが合わず2打席連続で三振となりました。
チームが6対0とリードを広げて迎えた6回の第4打席は再びフォアボールで出塁すると二塁への盗塁を成功させました。
大谷選手の盗塁は2試合連続で、今シーズン2つ目です。
大谷選手は二塁にスライディングする際、キャンプから左肩の脱臼を防ぐために試している左手を地面につかない形で滑り込んでいました。
その後、8回の第5打席は見逃し三振で、大谷選手はこの試合、3打数ノーヒットで3三振、フォアボールが2つ、盗塁が1つでした。
試合はドジャースが6対1で快勝し1981年以来、44年ぶりの開幕6連勝をマークしました。
”左手をつかないスライディング”で盗塁 連続成功数「38」に
大谷選手はこの試合、今シーズンから取り組んでいる左手をつかないスライディングで2試合連続となる盗塁を成功させ、昨シーズンから続くレギュラーシーズンの連続成功数を「38」に伸ばしました。
大谷選手は昨シーズンのワールドシリーズで盗塁しようとしてスライディングした際に左肩を脱臼し、ことしのキャンプでは再発を防ぐため左手をつかないでスライディングする方法を繰り返し練習していました。
しかし、前の試合で今シーズン初めての盗塁を決めた際には昨シーズンまでと同じように左手をついてスライディングをするなど、実戦の中でどう対応していくかは、まだ試している段階と見られます。
31日の試合ではけん制に対してチームから制限されているヘッドスライディングでベースに戻る場面もありましたが二塁への盗塁の際には左手をつかずにスライディングして、実戦では初めて成功させました。
ロバーツ監督は試合後、「彼の新しいスライディングは前よりも鋭くなり、本当に上手になった」と評価しましたが、大谷選手の左肩に配慮したプレースタイルは試行錯誤が続いています。
フリーマン 手術した右足首を再び痛め31日の試合欠場
ドジャースの主力で、大谷翔平選手、ベッツ選手とともに「MVPトリオ」と呼ばれるフリーマン選手が自宅の浴槽で足を滑らせてオフに手術をしたばかりの右足首を再び痛め、31日の試合を欠場しました。
フリーマン選手は、本拠地ロサンゼルスで31日から始まるブレーブスとの3連戦の初戦の先発メンバーから外れました。
ロバーツ監督は試合前、報道陣に対し「自宅のシャワー室で浴槽につかろうとしたとき、足を入れたところで少し滑ってしまった。右足首に少し腫れがあり、きょうはプレーできない」と説明しました。
フリーマン選手は昨シーズン終盤に右足首を痛め、ワールドシリーズでは痛めた右足首をかばいながら5試合でホームラン4本、12打点と大活躍を見せ、シリーズのMVPを受賞しました。
オフにはその右足首を手術したばかりで、ロバーツ監督は「彼はプレーできると思っているようだったが、あすどうなっているかを見る」と話し、慎重に経過を見ながら出場の可否を判断する考えを示しました。