
3日後のオープン戦で大リーグに移籍後、初めて実戦で投げることになっているドジャースの佐々木朗希投手が1日、本来の球速を取り戻すことなどを念頭に投手コーチとマンツーマンでフォームの確認を行いました。
ドジャースとマイナー契約を結んでいる佐々木投手は、アリゾナ州で行われているキャンプに招待選手として参加していて、4日に行われるレッズとのオープン戦で初めて実戦のマウンドに上がる予定です。
1日は投手陣の全体練習でキャッチボールをして調整し、投球動作の分析などに詳しいマイナーチームのヒル投手コーチからマンツーマンで指導を受けフォームの確認を行いました。
これまでのキャンプで佐々木投手は実戦形式の投球練習では150キロ台前半の球速を計測していますが、本来の160キロを超えるストレートを投げるまでは状態が上がっていません。
ヒル投手コーチはスマートフォンで撮影した映像を確認しながら佐々木投手にアドバイスを送っていました。
練習後に取材に応じたヒル投手コーチは「彼の現状を把握したうえで最初の土台を築いている状態だ。彼を理解して課題を克服するために努力するだけだ」とまだ調整段階であることを強調しました。
そのうえで「彼は信じられないほど頭がよく『これはどのように見えるか』と積極的に質問するし、何でも試してみようとしている」と佐々木投手の向上心を高く評価していました。
一方、先月28日バッターとして初めてオープン戦に出場し、最初の打席でホームランを打った大谷翔平選手は下半身のトレーニングなどで軽めの調整を行い、バッターとして出場する2日のホワイトソックスとのオープン戦に備えていました。
ロバーツ監督 開幕シリーズ2戦目の先発「まだ結論出ていない」
ロバーツ監督は、1日取材に応じ、佐々木朗希投手を候補として挙げている東京での開幕シリーズ2戦目の先発について「話し合っているが、まだ結論は出ていない」と述べました。
そして、佐々木投手が登板する可能性について聞かれると「彼にはたぐいまれな才能がある。だが、まだ完成品ではない。状態を仕上げていけば実現するだろう」とさらに調整が必要だという認識を示しました。
そのうえで「ただ、もちろん結果も求められる」としてオープン戦での内容も考慮することを強調しました。