【グレンデール(米アリゾナ州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの開幕投手に指名されている山本由伸が20日(日本時間21日)、オープン戦初戦のカブス戦で先発し、1回2/3を3安打無失点2奪三振と、まずまずのスタートを切った。

最速96マイルを記録した直球には力強さがあった。スプリット、カーブ、カットボールのキレも良かったが、3安打を許した。それでも、山本の表情は明るかった。「狙ったところに投げきれず、芯は外しているけど、ヒットになる打球もあった。課題はたくさんあるけど、1戦目としてはすごくいい登板になった」と手応えを口にした。

カブスとは、東京ドームで3月18、19日に行われる開幕2連戦「MLB東京シリーズbyグッゲンハイム」(読売新聞社など主催)で対戦する。カブスの開幕投手は今永昇太に決まり、メジャーの開幕戦で日本人先発投手が投げ合うのは史上初となる。
山本は「(日本人対決を)すごく喜んでくださる方もたくさんいると思うし、僕自身も今永さんと投げ合えるのはすごく楽しみ」と意気込んだ。