[3.29 ラ・リーガ第29節 ソシエダ 2-1 バジャドリー]
ラ・リーガは29日、第29節を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダが敵地でバジャドリーを2-1で破った。久保は日本代表明けの一戦ながら81分間出場し、今季7度目のマッチMVPを受賞。チームは公式戦7試合ぶりの白星を挙げ、4月1日に控えるコパ・デル・レイ準決勝第2戦のレアル・マドリー戦に大きく弾みをつけた。
国際Aマッチウィーク明け最初のリーグ戦。日本代表の久保は20日のバーレーン戦(◯2-0)にフル出場、25日のサウジアラビア戦(△0-0)に62分間出場した後、長距離移動を経て中3日での連戦となった。
試合は立ち上がりからソシエダが主導権を握り、この日の久保は右の大外だけでなく、中央でのプレー機会が増加。前半4分にはカットインのさなかに背中を強く押されながらもファウルは取られず、攻撃を終える形となったが、同6分には足元にピタリと止めるトラップから縦突破を仕掛け、右足クロスでチャンスメイクを見せる。
さらに前半12分、久保は右サイドでパスを受けてDFアマリ・トラオレのオーバーラップを促すと、MFセルヒオ・ゴメスからの落としを受けて左足一閃。相手DFにブロックされたが、早くもファーストシュートを放った。
そうして迎えた前半23分、ソシエダが均衡を破った。MFマルティン・スビメンディが中盤でボールを奪い、左サイドに渡して攻撃を展開すると、DFハビ・ロペスのスルーパスからMFパブロ・マリンが左サイドを突破。左足クロスにFWミケル・オヤルサバルが左足ボレーで反応し、ゴール右隅に突き刺した。
その後はバジャドリーにチャンスを作られる場面もあったソシエダだが、GKアレックス・レミロのファインセーブもあって同点ゴールを許さない。前半33分には久保が右サイドをタメを作り、足裏を使ったトリッキーなノールックパスからA・トラオレが深い位置に突破。スビメンディとのワンツーから放ったA・トラオレのシュートは枠を外れたが、鮮やかな美技でチャンスを生んだ久保にはスタンドが大きな拍手が送られた。
そのまま迎えた後半は3分、久保が右サイドを抜け出すと、後方から追ってきたDFハビ・サンチェスが危険なスライディングタックル。久保は足を挟み込まれる形で倒れ、J・サンチェスにはイエローカードが提示された。同8分には久保がエリア内にえぐり込み、後ろからDFアダム・アズヌーにパンツを引っ張られて倒れるも、ファウルは取られなかった。
なおも勢いを保つ久保は後半10分、右サイドから直進して右足アウトサイドでシュートを狙ったが、惜しくも右へ。それでも同24分、ソシエダはオヤルサバルが右サイドでFKを獲得すると、S・ゴメスが低い弾道の力強いクロスをゴール前へ。DFアリツ・エルストンド、MFジョン・アンデル・オラサガスティは合わせられなかったが、そのままゴールに吸い込まれ、2-0となった。S・ゴメスはこれがラ・リーガ初ゴールとなった。
ここでソシエダのイマノル・アルグアシル監督は次々に選手交代を行い、中3日で控えるコパ・デル・レイ準決勝に向けての温存をスタート。後半36分には久保に代わってFWダニ・ディアスを投入し、ソシエダB所属でU19スペイン代表歴を持つ18歳はこれがトップチームデビューとなった。
その後はソシエダが劣勢を強いられ、後半アディショナルタイム4分にはFWダルウィン・マチスのクロスからFWフアンミ・ラタサにヘディングシュートを叩き込まれ、1点差に詰め寄られる。だが、そのまま試合はタイムアップ。勝利したソシエダは暫定9位に浮上し、上位勢からの繰り下がりが見込まれる欧州カップ戦圏内争いになんとか踏みとどまった。
ソシエダは4月1日のコパ・デル・レイ準決勝第2戦で、R・マドリーと対戦。第1戦は0-1で敗れており、逆転を目指して敵地に乗り込む。
✨ Las diabluras de Take y Hamari.#LaLigaHighlights | #RealSociedadRealValladolid pic.twitter.com/fZ9aHFj1rW
— Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) March 29, 2025
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データ提供:Opta
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