わがままも葛藤も捨てて攻守に走った10番堂安律、W杯仕様の新たなフェーズへ「多少はエゴも出せるように」 – ゲキサカ

わがままも葛藤も捨てて攻守に走った10番堂安律、w杯仕様の新たなフェーズへ「多少はエゴも出せるように」-–-ゲキサカ スポーツ
わがままも葛藤も捨てて攻守に走った10番堂安律、W杯仕様の新たなフェーズへ「多少はエゴも出せるように」 – ゲキサカ

 W杯出場権を獲得した日本代表が新たなフェーズに入る中、日本を背負う10番も新たな境地に向かおうとしている。MF堂安律(フライブルク)がサウジアラビア戦の前日練習後、報道陣の取材に対応。1年3か月後のW杯本大会に向けて「最終予選では緊張感があって、あまりトライできなかったところがあった。(ここからは)日本を背負って戦う以上は勝つことを第一に置きながらも、いつもよりチャレンジ精神を深めていい」と前を見据えた。

 20日のバーレーン戦(◯2-0)に勝利し、3試合を残してW杯出場権を獲得した日本代表。W杯出場権獲得後の初陣となる25日のサウジアラビア戦からは、W杯本大会を見据えたチーム強化が本格的にスタートする。

 ここまで右ウイングバックという役割で攻守に奮闘してきた堂安は、これからのチームを「新しいフェーズに入ってくると思う」と表現。本大会1年3か月前という時期での出場権獲得を「最速で決められたということはどの国よりも長くW杯に向けて準備ができる」と前向きに述べつつ、“本大会仕様”のモデルチェンジに「最終予選のアジアで勝ち切る戦い方とW杯での戦い方では少し変わったようなサッカーになる。普段ヨーロッパの選手がやっている感覚のほうが近いと思うので、チームですり合わせる必要がある」と意気込んだ。

 チームの指向を変えていくにあたっては、個人の指向にも変化をもたらす必要がある。

「個人的にはゴールにもっと絡みたかったという気持ちがある中、チームとしてやらないといけない最大限の規律を守りながらも、そこで攻撃で自分の良さをどうチームに浸透させていくかというところが最終予選中の課題だった。ただ最終予選中にガラッと意見を言いすぎて変えてしまうとチームの軸も壊れるし、バランスを見ながらやっていたので、これからは多少わがままと言ったらあれだけどエゴも多少は出せるようになると思う」

 前回カタールW杯での活躍に代表されるように、堂安の価値は攻撃面で違いを見せてこそだ。この最終予選ではチームの勝利を最優先に考え、時にはサイドバックのような守備のタスクを担い、何より“チームのため”という姿勢を周囲に伝播させる振る舞いで日本代表を支えてきたが、ここからは自らが本領を発揮するためのフェーズに移っていく考えだ。

「最終予選の厳しさもわかっている中で、チームとしての戦術を守りながら、多少はわがままを捨ててでも『日本のために、チームのために』とやってきた中で、もちろん葛藤はあった。でもW杯に行かないと何の話にもならない。ここからはバランスを見ながら、多少は自分のエゴも出せるようにチームに戦術を落とし込めるように意見できれば」。最終予選の歴史的快進撃に導いたリーダーシップはそのままに、W杯仕様のチーム作りでは試合を決めるゴールやアシストでも違いを示す。

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(取材・文 竹内達也)


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竹内達也

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