ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、カブスの今永昇太、鈴木誠也と多くの日本人選手たちが凱旋したMLB開幕シリーズ。その裏で、他の日本人MLB選手たちも着々と新しいシーズンへの準備を進めている。現地記者が見た、フロリダでの様子とは? 【NumberWebレポート第2回レッドソックス吉田正尚編/オリオールズ菅野智之編も公開中】 【貴重写真】まだガリガリだった敦賀気比の吉田正尚「歯真っ白すぎ!」で話題になったWBC、大谷翔平と感動ハイタッチをもう一度〈最新写真も〉 「今春のヨシダの打撃はいい感じだよ」 フロリダ州フォートマイヤーズにあるレッドソックスのキャンプ地で実際にプレーを見る前から、何人かのメディア関係者からそんな話は聞かされていた。結論から言うと、それらの言葉通り。打撃練習でも、オープン戦でも、メジャー3年目に臨む吉田正尚のスイングは実際に実にシャープに見えた。 「少しずついい感覚ではいましたので、甘く入った球を1球で仕留められたのはよかった。自分のやりたいことはケージワークも含めて、やれていますので、すごく充実感がある日々を過ごせているなと思います」 3月18日のヤンキースとのオープン戦では右中間に今春の第1号本塁打を放ち、試合後の言葉からも“日本代表の4番”らしい自信が感じられた。もともと打撃技術には高いものがあるのは日本のファンならご存知の通り。「ヨシダはこのチームで最高の打者の一人だ」というレッドソックスのアレックス・コーラ監督の言葉もお世辞ではないだろう。 本来であれば、メジャーの水にも慣れた今季は吉田の本領発揮が期待できるシーズンだったはずだ。ところが――。 オープン戦では打率3割近くを打ったほどにバットは振れているにもかかわらず、吉田が開幕を負傷者リスト(IL)に入って迎えることが22日に発表された。 今オフ、レッドソックスはFAの目玉の一人だったアレックス・ブレグマン三塁手を獲得したことで、昨季まで三塁手だった生え抜きスターのラファエル・デバースがDHへ。その流れで去年はDHでの出場が多かった吉田が弾き出された形になり、プレー機会を得るためには外野守備につく必要がある。昨年10月、右肩の手術を受けた吉田は現在、守備面ではまだスローイングのリハビリを進める途中にいる。 「彼のスイングは仕上がっているが、肩が大丈夫なのを確認しなければいけない。送球距離は100フィート(約30メートル)まで来た。いつ準備が整うかはわからないが、辛抱強く臨まなければならない」 そう説明したコーラ監督は、復帰の条件として“120フィート(約37メートル)を繰り返し投げられるようになること”と述べていた。まだその段階に辿り着くまでには時間がかかるとすれば、IL行きの判断は仕方なかったのだろう。
やはりトレード濃厚か「ヨシダは弾き出された…」吉田正尚31歳レッドソックスでなぜ冷遇?「打撃はいい感じ」なのに“負傷者リスト入り”の現実(Number Web) – Yahoo!ニュース
