日本代表は、史上最速で8大会連続となるワールドカップ(W杯)本大会出場を決めた。サッカー選手の評価基準には様々あるが、その中でも「市場価値」は選手の実力やポテンシャルを示す重要な指標である。そこで今回は、歴代最強とも言われる現在の日本代表選手(最新メンバー)たちの市場価値をランキング形式で紹介する。 ※市場価値は21日時点のデータサイト『Transfermarkt』を参照。市場価値が同額だった場合はサイトの表記に準じて順位付けする。成績・スタッツはすべて3月26日時点。
19位:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・チマ) 生年月日:2002年2月16日 所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー) 日本代表通算成績:2試合0得点2アシスト 市場価値:180万ユーロ(約2.9億円) 「遠藤航の後継者」として期待を集め続けてきた藤田譲瑠チマは、欧州初挑戦の地に選んだベルギーで自身の価値を高めている。日本代表最新メンバーの市場価値ランキングでは19位にランクインした。 2023年7月、藤田は横浜F・マリノスからシント=トロイデンに完全移籍で加入した。ユース時代から所属していた東京ヴェルディ、そして徳島ヴォルティスや横浜FMで活躍してきた藤田が欧州へと羽ばたく決意を固めたのは、間違いなく選手としてさらなる高みを目指していたからに他ならない。 シント=トロイデン移籍直前の2023年6月、藤田の市場価値は85万ユーロ(1.4億円)だった。加入初年度から主力として活躍したことで市場価値は上昇曲線を描き、現在では180万ユーロ(約2.9億円)の値を付けている。 23歳という年齢を踏まえると、そろそろ次のステージにステップアップしてもおかしくはない。鈴木彩艶や冨安健洋、遠藤航、鎌田大地といった日本代表の偉大な先輩たちがそうしてきたように、藤田もシント=トロイデンでの活躍を足掛かりに欧州の強豪クラブへと旅立つ時が近付いているのかもしれない。 いまだ遠藤の牙城を崩せていないが、藤田が日本代表のボランチに君臨するのも決して遠い未来の話ではないはずだ。ベルギーの地で自己研鑽に励んだ男は、天井知らずと言えるほどの進化の余地を残している。
フットボールチャンネル