米大リーグ公式サイトが17日(日本時間18日)、ドジャース・大谷翔平投手(30)の衝撃新データを公開した。スタットキャスト分析などデータ部門を担当するデビッド・アドラー記者の記事で、現代メジャーリーグで最もボールを呼び込んでスイングする打者であると伝えられた。
2025年開幕戦から新たにスタットキャストのデータである打者が打席のどの位置に立っているか、ボールとバットがどこで接触(インパクト)しているかが公開される。大谷は深いコンタクト位置で推移しており、グラウンドの全方向で本塁打を放てる要因と同記者は分析した。
投手側のホームベース先端を基準とすると、メジャー打者の平均はホームベース前方2・4インチ(約6センチ)の位置でインパクトするが、大谷はホームベース後方3・7インチ(約9・4センチ)の深い位置でインパクトしており、平均より6インチ(約15センチ)以上深いポイントでインパクトしているという。また、メジャー平均では体幹から前方30・2インチ(約76・2センチ)の位置でインパクトするが、大谷は25・7インチ(約65・2センチ)でインパクトしており、平均より5インチ(約12・7センチ)近く体の近くでインパクトしている。
大谷の昨季のスイングスピードは平均76・3マイル(約122・8キロ)でメジャー8位にランクイン。平均75マイル(約120・7キロ)以上を計測したトップ25選手の中で投手側のホームベース先端から捕手よりの位置でインパクトしている打者はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、マット・チャップマン(ジャイアンツ)らわずか5人。大谷に次ぐ深さの打者はチャップマンの1・9インチ(約4・8センチ)のため、大谷は断トツで深いインパクト点も持っている。
昨年、ホームベース上でインパクトし、長打を放った数は大谷が53本でメジャー1位。2位のオズナ(ブレーブス)とは10本の差で、3位ジャッジ(ヤンキース)14本差である。昨季54本塁打をマークした大谷が、球場全方向で長打を放てるのは偶然ではなく、技術のたまものであることが証明された。