「堂安律で数字取れないでしょ!」なぜか日本で低評価だが…「ドウアンは24億円でもお買い得」“ドイツで宝石”の背景は8ゴール6アシストだけではない(Number Web)

「堂安律で数字取れないでしょ!」なぜか日本で低評価だが…「ドウアンは24億円でもお買い得」“ドイツで宝石”の背景は8ゴール6アシストだけではない(number-web) スポーツ
「堂安律で数字取れないでしょ!」なぜか日本で低評価だが…「ドウアンは24億円でもお買い得」“ドイツで宝石”の背景は8ゴール6アシストだけではない(Number Web)

昨年6月の日本代表戦後…堂安が見せた笑顔

 堂安律が“2023-24シーズン最後の試合”を終えた後のこと。6月の日本代表戦だったので多くの記者が彼の周りを囲んでいた。彼らの取材が終わり、輪が解けたところで、筆者は堂安にこんな言葉をかけた。 「フライブルクのスポーツディレクター(SD)が、堂安君のことを絶賛するコメントをキッカー誌に残していたけど……」  堂安は「ニヤリ」という表現が似合いそうな顔の動きを見せた。 「まぁ……彼はいつも、そんなこと言ってますから」  歩みを止めずに即答し、その場を去っていった。  この時期、フライブルクの選手編成の責任者であるハルテンバッハSDはシーズン総括をする『キッカー』誌の取材に対して、こう答えていた。 「堂安は今シーズン(2023-24シーズン)うちのコーチ陣とともに、サッカー選手としてのキャリアを完璧なものにするかのようなハードワークを見せてくれた。特に、相手の持つボールへのアタックでね。後方の守備への責任感があり、デュエルでの執拗さやボールを奪う仕事について、彼は大きな進歩を遂げてみせたんだ。彼は多くのことを求められる(注:シュトライヒ前監督の下で右アウトサイドの)ポジションで、常にアクセントをつけてくれた」

フライブルクにとって堂安は「宝石」である

 そんなコメントとともに、同誌は堂安の契約が2026-27シーズンまでであることを「あえて」提示した。その上で、将来的なステップアップの見通しを記すとともに、堂安とフライブルクとの契約期間が残り1年となる2025-26シーズン終了後ではなく、2024-25シーズン終了後に移籍を容認するかのようなハルテンバッハSDのコメントを引き出している。 「我々は堂安に伝えたんだ。『今の働きをあと1シーズン続けてくれ。そうすれば、君は“あらゆること”への準備が整う。そして、完璧なサッカー選手になれるぞ! 』」  これはキッカー誌を通して送られた、ヨーロッパ全土に向けての暗黙のメッセージだった。「あらゆること」がステップアップのための移籍を意味しているのは容易に想像できる。  そもそもフライブルクにとって堂安とは、クラブ史上2位となる850万ユーロの移籍金を投じて、オランダの名門PSVから獲得した「宝石」である。  近年のフライブルクは新スタジアム効果もあいまって、ヨーロッパの大会にもコンスタントに出場できるようになった。それでも財政基盤とカルチャーを考えれば、大事にしてきた宝石に磨きをかけたうえで、次のクラブに高く買い取ってもらうことを念頭に置かないといけない。

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